ミュージックDVD

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「シルビア」ではマーティン・ヴァン・ハメルとパトリック・ビッセルがなんとも美しいパ・ドゥ・ドゥを披露しています。

「トライアド」はケネス・マクミランの作品でアマンダ・マッケンローの容姿が最高に美しい。ロバート・ラ・フォスやジョアン・レンヴァルもさすがの踊りを見せてくれます。最後はちょっとジョアン演じる少年が可哀想ですが。。

そして「パキータ」はバレエファンにはおなじみの作品ですが、あのシンシア・グレゴリーとフェルナンド・ヴフォネスのコンビです！安定したテクニックにうっとりしますよ。

バリアシオンも豪華キャストで、映画「愛と喝采の日々」のヒロイン役のレスリー・ブラウン、シンシア・ハーヴェイは歯切れのいい踊りでスカッとします。ダドリー・キャーベリーとスーザン・ジャフィーも登場してます。

少し古いものですがさすがのＡＢＴ。

最後の「チャイコフスキー・パドゥドゥ」は、生き生きとした速い動きにもかかわらず、バリシニコフの美しいポーズが静止画のように記憶に焼き付いて残ります。
ただひとつ、「放蕩息子」はバレエ・リュス時代の振り付けで、この映像集の中では異色の存在。主役バリシニコフの容姿とダンスが、放蕩息子のキャラによくハマっていると思います。

オーケストラはピットで演奏し、舞台上では合唱やバレエ。そしてクライマックスでは舞台上に更にホーンセクションとパーカッションが加わり、２台の大砲が火を噴く。この為にコヴェント・ガーデン王立歌劇場には特別な舞台が設けられ、とても迫力のある貴重な映像だと思う。

もちろん、バレエやオペラも素晴らしく、クラシックファンには「買い」の一枚では無いでしょうか。

熊川哲也の踊りが見られるのは、バレエ『くるみ割り人形』よりグラン・パ・ド・ドゥ、オペラ『エフゲニ・オネーギン』より「ラーリナの舞踏会」、の二演目。

『エフゲニ・オネーギン』はミュージカル『Contact』でも使われている曲でもあり、このコンサートでは出演しているバレエダンサー８人によって踊られます。
クマテツ
クマテツが「くるみ」を踊っています。さすがに出演者の中で一番ジャンプが高く、身体の重心を思いっ切斜めにして空中で２回転したのは彼だけでしたね。金髪のカツラは似会わなかったです。
パートナーは小柄でしたが、コーダで高速でフェッテしながらクマテツに向かって進んで行くテクニックは大変すばらしかったです。

ダーシー･バッセルが「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」を踊っています。彼女は長身なのに細かい動きがすばらしく、うっとりしてしまいました。
ムハメドフの「眠り」はちょっといまいちだったかもしれません。
DVDなので画像がとても綺麗です。
お値段がちょっと高めでしたが、オペラのガラも観れるのでお勧めです。
バレエ以外の演目も有。
ビデオと同じく、全17演目中バレエがメインとして扱われているのは4演目です。ダーシー・バッセル、ゾルタン・ソイモジーの『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』、リエンヌ・ベンジャミンと熊川哲也の『くるみ割り人形』、ヴィヴィアナ・デュランテ、ブルース・サンソムの『アナスタシア』レスリー・コリア、イレク・ムハメドフの『眠れる森の美女』です。1993年に録画されたものです。