ミュージックDVD

マイルス・デイビスという人間を赤裸々に描いたドキュメンタリー
本当にすごいＤＶＤです。マイルス・デイビスという人を音楽でしか知らなかったけど、実際に同じ時代にマイルス・デイビスのバンドにいたメンバー、恋人、家族など生身のマイルスを見ていた人たちが語る証言は本当に説得力がある。加え当時の貴重な映像の数々は本当に素晴らしい。これだけの天才は今後もおそらく現れないのではないかと思う・・・

数多くの歴史的ミュージシャン、マイルスが関わった映画の映像（ジャック・ジョンソンは初めて見た！）、その他構成も見事。２時間を超える映像ながら全く長いとは感じない。これらの背景を頭に入れて改めてマイルスの全ての作品を聴いてみたら、おそらく全ての音楽が違って聴こえるはず、と思わせるドキュメンタリー作品。

バーブラが好き勝手にやってます
このとき脇役で出演していたのがマイケル・クロフォード。オペラ座の怪人役で一気にスターに。その後オペラ座を観たバーブラが彼の歌う曲をデュエットできぬか思案し、実現しました。ひゃーん十年の歳月を超えてすばらしい楽曲が完成しました。英国ロイヤルチャリティーでトリを勤めるほどの彼が、まだ端役だったこと。そしてバーブラとの再会。「この人がバーブラとデュエットまでがんばったのねー」と不思議な気分です。
バーブラ・ストライザントの歌唱力に脱帽
古きよき時代の典型的なミュージカルです。

途中流れる「パレードが通り過ぎる前に」はミュージカルファンであれば必ず聞いたことがあるはず。
(東京ディスニーシーのショーでも使っていましたね。)

最近までトニー賞の記録を持っていただけあり、これを見ずしてミュージカルを語っちゃいけない！

また「ハロー！ドーリー」をあの独特の声で歌うルイ・アームストロングにも感動！
ミュージカルファンだけでなく、ジャズファンにも見て欲しい作品です。

カメラアングル最高！
〜このライブの大阪での公演を聞きに行ったのですが、うまく編集してある印象があります。選曲、音の加工（多分してある）等よくできたＤＶＤだと思います。とくにカメラアングルが素晴らしく、実際にライブに行っても見られないような、香津美氏が足でエフェクターを操っている場面なども収録されています。長年のファンである私にとっても大満足の作品となっ〜〜ています。〜
リチャード・ボナのベースとよく合ってます
これまで渡辺香津美というと、少々強引なテクニックをこれ見よがしに、全体とのバランスを考えずに弾きまくるという印象が強く、「うまいんだけど、暴走しすぎ」と感じることが少なからずあったのだけれど、この作品はそういったところをあまり感じさせずに、でもやはりすごいテクニックは見せてくれるという点で、すばらしい作品となっています。

他方、リチャード・ボナの（いい意味で）訳の分からないベース速弾きによって、渡辺香津美の文脈無視の強引なテクニックが隠れてしまってるのかもしれないとも考えられるわけで、もしそうなら、「リチャード・ボナのベースってすごいなぁ」＆「渡辺香津美との相性抜群かも」などとも感じる次第です。
感想
20年以上前のTochika以来、渡辺香津美を聴いてませんでしたが、Joe ZawinulやPat Methenyと共演していたRichard Bonaが素晴らしかったので期待して購入してみました。Richard Bonaのベースは素晴らしかったが、ギタートリオとしてはちょっと退屈してしまう内容。やはりBonaのベースは、ZawinulなどAfricanなリズムが要求されるバンドにおいて最も輝いてくると思います。