ミュージックDVD

ドキュメンタリー番組のような作り
まず、曲間には常に短めのマイルスのインタヴューが入っています。
曲の途中でも容赦なく入る時もあり、ドキュメンタリー番組のような作りになっています。
純粋に演奏を楽しみたい人には不満な部分かもしれません。

ただ、インタヴュー内容はそれなりに面白く、非常に洗練された質問によってマイルスの考え方などを簡潔に引き出しています。「友達は少ない」とか･･･（笑）

演奏に関しては、グループとしては最後期の、クリアーでタイトな音に仕上がっています。

まるでソロイストの演奏を聴くような感じで、ソロイスト以外はこれでもかというくらいに控えめな演奏をしています。
そして、この日はマイルスが体調が良かったのか、かなり吹いています。

エレクトリック・マイルスが好きな人には、リード・ギター的な役割のフォーリー（リード・ベース）が、彼のスタイルのせいもあるのですが、マイク・スターン、ジョンスコなどと比べると、物足りない印象を受けるのは否めません。
ケイ赤城がキーボードを弾いています。

さいこ〜です！
リチャードティの勇姿が観れる。ばりばりソロとってる。すばらし〜！　最高のグルーブミュージック。スティーブガッドが、ミッキマウスのTシャツ着ていて可愛いお姿。エディゴメスのぶぉ〜んぶぉ〜んと分厚いベース音に、ロニーキューバのごりごりしたバリサクに、いつもパイプくわえて渋〜いコーネルデュプリー！　"青い影"のリチャードティとロニーキューバのプレイ。泣けます。。コーネルデュプリーのギターのチューニングが合ってて良かった。。（前観たライブは、最初から最後までずれてたぁ。。）しかし、ほんとに愛されずにはいられない。最後のこの曲で、コーネルデュプリーが長々ギターでソロを一人やっていると、リチャードティがタオルで風を送ってあげるところが楽しく笑える。
サックス好きの方へ
スティーブ・ガッドのプレイを存分に見たい人は絶対に後悔します。
但し、スタッフのファンで、コーネル・デュプリーとリチャード・ティーのプレイだけでも満足できそうな方なら何とか我慢できます。
残念ながら、サックスが余分でした。
エディ・ゴメスは、可もなく不可もなく。
なつかしい
ロニー・キューバが加わってからのライブ。リチャード・ティーを見れるので貴重だと思う。勿論内容も素晴らしい。良い選曲をこれだけのメンバーで演奏するのだから当たり前か。でもリラックスしているのは良いのだが、何でこんなに緊張感が無いと感じさせるんだろう。特に”Changes”のコーネルのギター。キング・カーティスのフィルモア・ウエストのスーパー・プレイが印象的なので、なんかさえない感じがして勿体無い。スティーブのプレイも円熟なのだが”70後半のようなエネルギーが感じられない分残念な気がする。また毎回メンバー紹介するのだが、もっと気の利いたMCは出来ない物かと逆に鬱陶しくなる時がある。

でもこのスーパー・グループが存在したという記録として非常に重要な価値があると思う。フュ-ジョン初心者にはちと厳しいかもしれないが観てほしい作品だ。ライブな雰囲気だけは保障できる。
聞きやすいブルースと驚くテクニック
画面に釘付けになる程、見るものが見るとすごいテクニックが聞きやすいブルースの中に冴えわたる。
髪を切ったベースのエディゴメスは不思議な感覚。マンハッタンジャズクインテットの時の印象が強かった為か。毎回メンバー紹介をするスティーブガッド。今はエリッククラプトンのリズムを刻んで老後を楽しんでいる。